拝啓
仲秋の候、同期の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 当方も夫婦共々、台風の後始末に追われながらではありますが、毎日元気に過ごしております。
さて、この度は我々のために思いもかけず、多額のお見舞い金を頂き、誠にありがとうございました。 言葉に表せない位、ありがたい気持ちで一杯です。 台風の被害で少しばかり落ち込んでいましたが、大いに元気づけられました。 今回は同期のありがたさが身に染みて実感いたしました次第であります。 お陰様で冠水した電気製品のほとんどが元通りに復旧できる見込みとなりました。 重ねてお礼申し上げます。
新聞等では報道されておりますが、台風時の我が家の状況を申し上げますと次のようになります。
大型で強い台風14号は、9月5日夕刻から夜にかけて、宮崎県を暴風雨に巻き込みながら九州の西海上を北上、進行速度が遅かったため、この間、記録的な集中豪雨に見舞われ、県内では、3日午前9時の降り始めから、9日午後8時までの総雨量は、最大で年間降水量の三分の一を超える1321ミリに達しました。
一方、我が家では、6日0200頃から床下浸水が始まり、0400頃にはさらに増水、床上浸水となり、6日1400頃には最高となり、床上140cm超となったものであります。 一応、昨年の台風16号時に、床上30cmの浸水を経験し、今回の14号台風の大きさから恐らくそれ以上の浸水があるであろうと予想し、床上1m位の浸水被害を想定し、畳を脚立の上にあげ(写真1)、それなりに準備し備えたつもりであったのですが、それ以上の浸水となり、ほとんどの電気製品、建具、家具等一階に置いていた物はほとんど冠水してしまったという状況になってしまいました。(写真2)
ほとんどの電気製品は、液晶画面やIC回路を使用している関係から、水没するとほとんど全て使用不可能となったものであります。 我々(私と家内と犬一匹)はこの間2階に避難し、停電の中、夜通しラジオの台風情報を聴きながら水位が下がるのを待っていたのですが、翌日の1400になってもじわじわと水位が上昇するのを目の当たりにして、2階まで浸水すると命に関わると考え、役場に連絡し、近所の住人10数人とともにゴムボートで脱出、避難したような状況でありました。
幸い、翌7日には雨が小雨となり水が引き始めたため、7日早朝に自宅に帰り、以後、後かたづけを始めたわけであります。 水道が断水し、水がつかえない状況でありましたが、不幸中の幸いと言いますか、我が家では、飲料水に地下水を使用しており、ポンプのモーター部分をドライヤーで半日ほどかわかし、故障覚悟でスイッチを入れた所、何とか使用可能な状況となったため家内のヘドロの除去に大いに役立ってくれました。
以後、現在まで約1ヶ月にわたり後片づけに従事して来たと言う状況です。 3週間近く2階に仮住まいをしていましたが、床板がやっと乾燥し、板の間に布団を敷いて生活している現在で す。 床下の土が乾燥するまでは畳が敷けませんので、しばらくはこの生活が続くことでしょう。 しかし、同期の皆様のありがたいご支援のおかげで、勇気百倍で以後生活できますので、色々ご心配をおかけしましたがもう大丈夫です。 本当にありがとうございました。 重ねてお礼を申し上げ取り急ぎご挨拶とさせて頂きます。
敬具
10/12 佐世保にて |